4章マイクロフロントエンドアーキテクチャの発見
3章では、マイクロフロントエンドアーキテクチャの基礎となる、意思決定フレームワークについて学びました。この4章では、いままでに学んだことを応用して、さまざまなアーキテクチャの選択肢を精査します。
4.1 マイクロフロントエンドの意思決定フレームワークの適用
意思決定フレームワークは、マイクロフロントエンドの特性に基づいて、正しいアプローチを選択する上で役に立ちます(図4-1を参照)。まず最初に行う決定は、水平分割と垂直分割のどちらかを選択するかでしょう。
マイクロフロントエンドの意思決定フレームワークによって、プロジェクトに最適なアーキテクチャを選択できます。 |
4.1.1 垂直分割
垂直分割は選択肢が少なく、シングルページアプリケーション(SPA)を書き慣れているフロントエンド開発者にはよく知られていると思われるので、図4-1ではクライアントサイドの選択肢のみを示しています。プロジェクトが、複数のビューにわたって一貫したユーザインタフェースの進化と流動的なユーザ体験を必要とするとき、垂直方向の分割が役に立ちます。垂直分割はSPAに最も近い開発者体験となるため、ツールやベストプラクティス、手法はマイクロフロントエンドの開発に流用できます。 ...
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