7章事例:マイクロフロントエンドのための自動化パイプライン
マイクロフロントエンド自動化パイプラインの理論について説明してきました。ここでは前章で取り上げたトピックについて手順と考慮すべき内容を、実際のユースケースを示しつつ確認しましょう。ここで説明される、すべてのステップや構成が自動化戦略に必要になるわけではありません。それは会社やプロジェクトがそれぞれ異なるからです。
7.1 状況設定
ビデオストリーミングサービスを提供する企業であるACMEでは、プロジェクトに必要なマイクロフロントエンドを構築するためには、どのツールを使用するべきかということについて、開発者が組織内の誰よりも知っていることを信頼し、開発者に権限を与えています。チームにはマイクロフロントエンドを構築する責任があり、そのため開発者はマイクロフロントエンドの技術的なニーズと、会社が定義したいくつかのガードレールに基づいて、必要なツールを選択することを推進します。
同社はDockerコンテナに基づくカスタムクラウド自動化パイプラインを使用しており、クラウドチームはこれらのパイプラインを実行するために必要なツールを提供しています。プロジェクトは、垂直分割アーキテクチャのマイクロフロントエンドを採用しています。技術的にはHTMLページ、JavaScriptファイル、およびCSSファイルで構成されます。組織内のすべての開発チームは、ユニット、統合、およびエンドツーエンドのテストと連携します。これは、本番環境にデプロイされたコードの品質と信頼性を確保するために、技術リーダーとエンジニアリング責任者が下した決定です。
プロダクトとエンジニアの間の架け橋であるアーキテクチャチームは、パイプライン内で適応度関数を使用して、本番環境で配信される成果物に必要なアーキテクチャ特性が含まれていることを確認するように要求します。チームは、プロダクト担当者のビジネス要件を技術者が作成できる技術要件に変換する責任があります。 ...
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