5章コンポーネントベース分解パターン

11月1日(月)11時53分

アディソンとオースティンは、コンポーネントベース分解のアプローチを取ることにしたが、それぞれの分解パターンについて、しっかりとはまだ理解できていない。二人はこのアプローチについて調べようとしたが、インターネットではあまり見つけられなかった。そこで、もう一度ローガンと会い、これらのパターンがどういうものか、どうやって使えばいいのかをアドバイスしてもらおうとしている。

「ローガン、聞いてくれますか?」アディソンが言った。「まず、これまで時間を割いてくれたことに感謝しています。おかげでこの移行作業を開始できました。自分の仕事でお忙しいこともよく理解しています」

「問題ないですよ」ローガンが言った。「私たち消防団は、火消しにあたって団結しなければなりませんからね。私も同じ立場だったこともあります。だから、こういったことを知らないままで進むとどうなるかも分かっています。それに、これはとても目立っている移行プロジェクトですからね。失敗は許されないので、最初からうまくやることが肝心です」

「感謝します」オースティンは言った。「手短にお話ししますね。以前、コンポーネントベース分解の話をしてくださいましたよね。私たちはそのアプローチを選んだのですが、インターネットであまり情報を見つけることができなかったんです」

「まあ、そうでしょうね」ローガンは言った。「このパターンについて書かれた文献はまだあまりありません。ですが、今年の終わり頃にはこれらのパターンを詳しく説明した本が出版される予定です。これらの分解パターンを私が初めて知ったのは、4年ほど前のカンファレンスでした。経験豊富なソフトウェアアーキテクトのセッションに参加し、そこでこれらのパターンを学びました。モノリシックなアーキテクチャから、サービスベースアーキテクチャやマイクロサービスのような分散アーキテクチャに安全に移行するための、イテレーティブで方法論的なアプローチにとても感銘を受けました。それ以来、これらのパターンを使って、だいぶうまくやれています」 ...

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