8章再利用パターン
2月2日(水)15時15分
ドメインサービスを分解していくにつれ、共有コードや共有機能の扱いについて、開発チームのメンバー間で意見の相違が出てきた。テイレンは、スカイラーが共有コードに行っていたことに腹を立て、スカイラーのデスクにやってきた。
「一体何をしているのですか」テイレンは尋ねた。
「共有コードをすべて新しいワークスペースに移動して、そこから共有DLLを作れるようにしているんです」スカイラーは答えた。
「一つの共有DLLですか?」
「そう計画していました」スカイラーは言った。「ほとんどのサービスで必要になるので、1つのDLLを作成し、すべてのサービスで使えるようにしようと思っています」
「反対です。ありえません」テイレンは言った。「分散アーキテクチャでは複数の共有ライブラリを持つべきだというのは常識ですよ」
「同意できません」シドニーは言った。「何十個もの共有ライブラリDLLを管理するよりも、1個の共有ライブラリDLLを管理する方がはるかに簡単じゃないですか」
「このアプリケーションの技術リーダーは私です。私としては、その機能は別々の共有ライブラリに分割してほしいです」
「そうですか。分かりました。それがお好みなのでしたら、すべての認証処理を独自の別々のDLLに移動させることにしましょう」スカイラーは言った。
「え?」テイレンは言った。「認証処理は、共有ライブラリではなく共有サービスでなければならないんですよ。分かってますよね?」
「いや」スカイラーは言った。「そのコードは共有DLLの中にあるべきです」 ...
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