4章サービスとAPI管理:APIアーキテクチャ

本章では、APIアーキテクチャや、サービス指向アーキテクチャ(SOA)など、多くの最新データパターンを取り上げます。エンタープライズアプリケーションの統合、サービスオーケストレーションとコレオグラフィ、サービス(データ)モデル、マイクロサービス、サービスメッシュ、GraphQLなどを紹介します。この章を読み進めば、分散型ソフトウェアシステムやリアルタイムソフトウェアシステムのスケーラビリティのために使われる、最新のサービス指向アーキテクチャをしっかりと理解できます。また、このアーキテクチャが大局的に見て、3章で説明したRDSアーキテクチャとどのように関連しているかについても学べます。

4.1 APIアーキテクチャの紹介

APIアーキテクチャという名前は、その名の通り、アプリケーションプログラミングインタフェース(API、application programming interface)に由来します。APIは、アプリケーションや、ソフトウェアコンポーネント、サービスが直接通信できるようにするためのものです。互いのデータにアクセスしたり、リアルタイムに処理を開始したりしなければならない、運用システムや、トランザクションシステム、分析システムは、APIパターンの好例です。また、クラウド企業や、外部企業、ソーシャルネットワークとのやり取りでもAPIパターンが使われます。さらに、企業として、オンライン上のデジタルチャネルでユーザーとのコミュニケーションを提供したい場合にも、サービスが重要な役割を果たします。例えば、旅行会社のWebサイトを訪れたユーザーに対して、航空会社の空席情報や運行スケジュールも同時に表示するようにできます。

API通信の大部分は同期型の ...

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