オブザーバビリティ・エンジニアリング

10章オブザーバビリティへの取り組みをチームへ適用する

ここで、社会的・文化的な実践の観点から、オブザーバビリティの基礎に焦点を当てるためにギアを入れ替えましょう。 この章では、オブザーバビリティの実践を始めるのに役立ついくつかのヒントを提供します。 もしあなたがエンジニアリングチームのリーダー的な役割（チームのリーダー、マネージャー、あるいは専属のオブザーバビリティファン／チャンピオンなど）であれば、オブザーバビリティの実装戦略でもっとも難しいことは、（マネジメントの承認を得た後）どこから始めればよいかを知ることでしょう。

私たちにとって、この章は特に書きにくいものです。 この道を歩み始める多くのチームを支援してきた私たちは、成功のための普遍的なレシピが存在しないことを知っています。 どのように、そしてどこから始めるかは、常に多くの要因に左右されるのです。 しかし、「場合による（It depends）」という答えには納得がいきませんが、オブザーバビリティへの旅は、あなたやあなたのチームにとってもっとも適切な問題、既存のツールとのギャップ、組織の他の部門からのサポートと賛同のレベル、チームのサイズ、その他の考慮事項などといった特殊性に左右されるのです。

どのようなアプローチがあなたにとってもっとも効果的であろうと、それは定義上、間違ってはいません。 この章のアドバイスは、これがオブザーバビリティを始めるための唯一の方法であることを示唆するものではありません（唯一の道などありません！）。 とはいえ、私たちはいくつかのパターンが出現するのを見てきました。 もしあなたがどこから始めればいいのか悩んでいるなら、これらの提案のいくつかはあなたの役に立つかもしれません。 この章にあるヒントの中からお好きなものを選んでください。 ...