11章オブザーバビリティ駆動開発
オブザーバビリティは基本的に、 自分たちが書いたコードがエンドユーザー(通常、本番環境のユーザー)にどのように体験されるのかについて、エンジニアが理解を深めるのに役立つプラクティスです。 しかしこのことは、ソフトウェアが実稼働環境にリリースされた後にのみオブザーバビリティが適用されることを意味するものではありません。 オブザーバビリティはソフトウェア開発のライフサイクルの初期段階から適用でき、そうすべきでもあります。 この章では、オブザーバビリティ駆動開発の実践について学びます。
まずはテスト駆動開発について、開発サイクルの中でどう使われるのか、そして失敗しやすいのはどこかを学びます。 次に、テスト駆動開発と同様の手法でオブザーバビリティを使用する方法を見ていき、 オブザーバビリティを実現するためにどのように計装するのか、そのニュアンスをより詳細に調べます。 最後に、オブザーバビリティ駆動開発がどのようにオブザーバビリティをシフトレフト [1] し、 本番環境へのソフトウェアのデリバリーをいかに加速できるかを見ていきます。
11.1 テスト駆動開発
今日、ソフトウェアを製品としてリリースする前に行うテストの標準は、「テスト駆動開発(TDD) [2] 」です。 TDDは間違いなく、過去20年間にソフトウェア開発業界全体で定着した、成功したプラクティスであると言えます。 ...
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