21章オブザーバビリティ成熟度モデル
オブザーバビリティの文化を広めるには、進捗状況を測定し、投資対象分野に優先順位をつける計画を持つことがもっとも効果的です。 この章では、オブザーバビリティの利点とその具体的な技術的ステップだけではなく、 オブザーバビリティ成熟度モデルを紹介し、ベンチマークと進捗測定の方法について説明します。 この章では、オブザーバビリティの採用を推進する方法として、組織として測定して優先順位を付けられる、主要なケイパビリティについて学びます。
21.1 成熟度モデルについてのノート
1990年代初頭、カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所は、 ソフトウェア開発プロジェクトに対してどれだけ効果的にデリバリーできるかに関する、さまざまなベンダーの能力を評価する方法である 「ケイパビリティ成熟度モデル [1] 」を広めました。 このモデルでは成熟度の段階を定義し、あるベンダーのプロセスが各段階にどの程度合致しているかに基づいてスコアを割り当てる分類システムを採用しています。 導き出されたスコアは、購入の意思決定、契約モデル、およびその他の活動に影響を与えるために使用されました。
それ以来、成熟度モデルはソフトウェアマーケティング業界の寵児となりました。 購入の意思決定のための道具に留まらず、組織のプラクティスをモデル化する一般的な方法として使用されるようになりました。 成熟度モデルは、組織の能力を評価したり、必要なプラクティスに目標を定めたりするのに役立つという点で称賛に値します。 ...
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