データサイエンス講義

5章ロジスティック回帰

この章はブライアン・デールサンドロ（Brian Dalessandro）によるものです。ブライアンはMedia6Degrees（M6D）†1でデータサイエンス部長として働いており、研究コミュニティでも活発に活動しています。また共同でKDDコンテストの議長も務めています。M6Dはオンライン広告を手がけるニューヨークのスタートアップ企業です。図5-1はブライアンのデーテサイエンスプロフィールです。y軸は下はピエロから上はロックスターまでで表されています。

[†1] 訳注：2013年9月にdstilleryに社名が変更されている。

図5-1　ブライアンのデータサイエンスプロフィール(図中の訳) ブライアン Dalessandro: Brian Dalessandro Rockstar: ロックスター Clown: ピエロ （以下は他のプロフィールと訳を合わせる） data viz: データ可視化 CS: 計算機科学 math: 数学 stats: 統計 ML: 機械学習 Domain expertise: 専門分野の知識 Communication: コミュニケーション

ブライアンはロジスティック回帰とその評価について話しに教室へ来ましたが、最初に話し始めたのは2つの思考実験についてでした。

5.1　思考実験

1. 「すべての大統一理論」というものがあったとしたら、データサイエンスは現在とどう違うでしょう。この理論は、世界がどのように動いているかを記号的に説明するものだと捉えてください。この1つの問いが多くの他の問いを巻き起こします。 ...