7あなたのアジャイルプレイブック

本書の冒頭で説明したとおり、なぜアジャイルの価値と原則に目を向けるのか、価値と原則をどのように体現するのか、実際の現場での成功がどのようなものになるかは最終的にあなた次第だ。本章はあなた自身とチームがこれらの問いに答えるきっかけになるだろう。このページに直接答えを書き込んでもよいし、デジタルでやりたければ、https://bit.ly/AgileforEverybodyPlaybookJapanese†1からテンプレートを入手すればよい。

[†1] 英語版はこちら。 https://bit.ly/AgileforEverybodyPlaybook

これらの問いに対する答えは、あなたの役割、チーム、アジャイルの経験次第で大きく変わることに注意してほしい。ここでのゴールは、完璧ですべてを網羅したリスクのない計画を作ることではない。むしろ、問いについて考え始めることがゴールだ。それによって、最後は、目的がはっきりとした意味ある道へとあなたのチームを導いてくれるだろう。自分の思考を明確にするために問いに自分だけでアプローチしてもよいし、チームで共有して反応を促すこともできる。明確に答えを書き出すつもりがなくても、問いを最後まで読んで、自分の答えがアジャイルの旅にどう影響するか考えることを強く推奨する。

7.1 ステップ1:コンテキストを設定する

2章で説明したように、アジャイルの旅を始めるには、まず率直な会話が重要になる。組織の望ましい状態とは何か、今現在それが達成できていないのは何のせいなのかについて会話するのだ。以下の質問に答えていくことで、次のステップで明確にすべき原則と、原則を実践する方法を導くのに役立つだろう。なお、この演習は「組織」レベルではなく、「チーム」レベルを対象にしていることに注意してほしい。 ...

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