6章インフラストラクチャマネジメント

5章では、データベースを動作させるうえで選択可能なインフラストラクチャのコンポーネントと、その実例を見てきました。本章では、それらの環境をどのように管理し、スケールさせていくかに着目していきます。まずは小さなセット、1つのホストの設定と、その定義の管理から始めましょう。次に、そのホストのデプロイと、必要な各コンポーネントをどのように協調させていくか(オーケストレーション)に進みます。それから、現在のインフラストラクチャの状態を動的に登録したり管理する方法(サービスディスカバリ)へと拡げていきます。最終的には、本番環境の小規模バージョンとしての開発環境の構築を、どのように管理していくかについて説明します。

手動で1つや2つのサーバーを管理していた時代は、もはや昔話となりました。今日では、大規模で複雑なインフラストラクチャを、たった数人で構築しなければなりません。インフラ構築の自動化は必須であり、自動化することでデータベースサーバーが繰り返し構築可能であることと、その設定の正確さを保証できます。アプリケーションの安定性と可用性、そして早いサイクルでのデプロイを可能にするのも、すべてはその基盤となるインフラがあってこそです。本章の目的は、手動作業による繰り返しをなくし、自動化によって素早く簡単に安定性のあるインフラストラクチャをいつでも構築できるようにすることです。

自動化しなければならない作業とは、どういったものでしょうか。次に例を挙げてみます。

  • OSと必要なソフトウェア、およびデータベースと関連するパッケージとユーティリティツールのインストール。
  • 環境や負荷に合わせたOSおよびソフトウェアの設定。
  • データベースサーバーの初期設定。
  • 監視、バックアップ、運用ツールなど、管理用ソフトウェアのインストール。 ...

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