2章ネットワークの自動化

この章では、ネットワーク自動化の概念について紹介します。これから先の章で登場するネットワーク自動化に関する用語や背景を理解するための準備をしましょう。

この章には、以下のような内容が含まれています。

ネットワークを自動化する意義: 自動化を取り入れるべき理由を検討します。ネットワーク運用の効率を高めるためには、コンフィグレーションを各ネットワーク装置へ素早く展開することよりも、自動化することのほうがはるかに価値があることを紹介します。
ネットワーク自動化の分類: 従来からのコンフィグレーション管理からネットワーク診断の自動化やトラブルシューティングの自動化に至るまで、さまざまな種類の自動化を取り上げます。ここでも､自動化とはネットワークの変更にかかる時間を減らすためだけのものではないということを解説します。
SNMPからAPIへと管理プレーンが進化する様子: 過去と現在のネットワーク装置で見られるAPIの種類や違いについて簡単に紹介します。
SDN時代におけるネットワーク自動化: SDN（特に、コントローラーベースのもの）がすでに導入されたようなネットワークにおいても、ネットワーク自動化のツール開発が依然として価値があることを紹介します。


	この章では深い技術的な解説は行わず、あくまでネットワーク自動化に関するアイデアや概念を紹介することを意識しています。以降の章を読み進めていくための基礎や文脈の紹介を目指しています。