16章どんなものだって破綻する
これから、本当に単純で、本当に馬鹿げたゲームをしましょう。設定とルールを説明します。
- 「ひとりチーム」を2つ選びます。
- 平らな場所に、長さ90cmの白線を150cm離して2本平行に引きます。
- それぞれのチームは自陣となるラインを選びます。もう一つのラインは、相手チームの陣地を示しています。
- チームは、相手チームと向き合いながら、自陣のラインを一切越えないところからスタートします。
このゲームの目的は、ポイントを獲得することです。プレイヤーの全身が自陣のラインを越え、次に相手陣地のラインを越え、最後に再び自陣のラインを越えれば1ポイントです。そして、先に20ポイントを獲得したチームの勝ちです。
言った通り、単純で馬鹿げています。
質問がありますよね。「他のプレイヤーの邪魔をしても良いかどうか。誰が審判になって、ポイントを数えるのか。勝つとどうなる?」 良い質問ですが、ここで書いたルールがあれば、最低限のゲームが成立していると言えるでしょう。一手間かければ、ゲームを始められます。不恰好に必死で前後に走り回ることになりますが、ゲームはできます。
16.1 三度目の正直
私は急成長中のスタートアップで働いています。これで3社目。企業の成長におけるこの段階が私は苦手です。熱意、野心、そして山ほどある白紙の状態。定義されていることはほとんどありません。書き留められているものはさらに少なく、みんな気合が入っています。「このことについて、これから一緒に考えていきましょう」
この10年間で、私は何百もの記事(https://oreil.ly/LIPSh)を書いてきました。その中には、特定の企業の観察に基づいたものもあれば、文化や製品、事業内容がまったく異なる企業でも見られる奇妙なパターンについて書いたものもあります。そのようなパターンの一つが「3と10の法則」( ...
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