ここで学んだこと
□破滅的な状況のなかでも、適応力があれば、物事を成し遂げるための新しい仕事のしかたを見つけられる。
□私には、オンラインユーザー調査では、直接面談による調査と同じ品質のフィードバックが得られないのではないかという懸念があった。しかし、適切に調査をすれば、同品質のフィードバックが得られることがわかった。
8.2 | ユーザー調査入門
ユーザー調査を実施する目的は、プロダクトのバリュープロポジションを確かなものにしていくために、ターゲット顧客のニーズと目標を知ることだ。ユーザー調査には定性的なものと定量的なものがある。両者にはそれぞれ長所と短所があるので、両者の違いを把握することは大切である。プロダクトとプロセスにとってもっとも効果的な調査はどちらかを判断できるようになりたい。
定量調査は、計測可能な数値形式のデータポイントを集めるためのものである。大規模に実施できるという特長があり、これは印象的な数値や重要業績評価指標(KPI)を知りたがっているステークホルダーにとって重要な意味を持つ。伝統的な手法としては、ユーザビリティテスト、ウェブ分析、ウェブ調査、アイトラッキング、A/Bテストなどがある。ユーザビリティテストは、人々がプロダクトをどのように使っているかをリアルタイムで明らかにし、プロダクトが機能しているかどうかを検証する。ユーザビリティテストで検証されるデータポイントは、次のような問いに答えられる場合がある。
● ユーザーは、インターフェイスを使って指示された課題を達成しているか。
● 課題達成のために必要なクリック数(タップ数)はいくつか。
● ユーザーが個々の作業を終えるまでにどれぐらいの時間がかかるか。
この種の問いに対する答えは具体的である。それを見れば、プロダクトのCTA(call ...
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