WordPressによるWebアプリケーション開発

8章オープンソースライブラリとプラグインを活用する

WordPressはもっとも人気の高いオープンソースフレームワークの1つであり、世界中の数百万もの人々が使っている。WordPressのコアは、既存の機能のために数十ものオープンソースライブラリを使っている。Webアプリケーション開発は、一般的なWebサイトと比べて複雑で時間のかかる仕事だ。そのため、開発者がすべての機能を0から作れるチャンスはまずない。安定したオープンソースライブラリが必要とされるゆえんだ。

最新バージョンのWordPressは、安定していて多くの人々から支持されているオープンソースライブラリをコア機能のなかで使うことに今まで以上に力を入れている。最近新たに使われるようになったオープンソースライブラリとしては、Backbone.js、Underscore.js、jQuery Masonryなどが挙げられる。これらのライブラリを取り込んだということが、Web開発フレームワークとしてのWordPressの進化にも貢献しているのだ。

この章では、これらのオープンソースライブラリがコアのなかでどのように使われているか、それらを私たちのアプリケーションにどのように適合させていくかを説明していく。また、WordPressフレームワークのコアに含まれていない外部ライブラリを統合する例として、TwitterやFacebookなどが利用しているOAuth認証を活用するテクニックも説明する。

この章では、以下のテーマを扱っていく。

• WordPressコアのなかのオープンソースライブラリ
• WordPressコアのなかのオープンソースJavaScriptライブラリ
• Backbone.jsを使った開発者プロフィールページの作り方