2章Kubernetes最初の一歩

真に価値あることを為すためには、震えながら寒さや危険を考えて尻込みするのではなく、気持ちを奮い立たせて飛び込み、可能なかぎりもがきながら進んでいかなければならない。

――Og Mandino(米国の自己啓発書作家、1923~96)

前置きはこのくらいにして、Kubernetesとコンテナについて学び始めましょう。この章では、コンテナ化された単純なアプリケーションを構築(ビルド)し、読者ご自身のマシンで実行されるローカルのKubernetesクラスタにデプロイすることになります。その過程で、Docker、Git、Go、コンテナレジストリ、それにkubectlツールという、クラウドネイティブの極めて重要なテクノロジや概念についても理解していただきます。

[Tip]

この章は対話型です。本書では多くの場合、実例を実際に体験できるように指示します。つまり、ご自身のコンピュータに所定のソフトウェア等をインストールし、コマンドを入力して、コンテナを実行することになります。言葉で書かれた説明を読むだけに比べ、学習効果が大きく高まるはずです。

2.1 最初のコンテナの実行

1章で説明したように、クラウドネイティブ開発における重要な概念の1つはコンテナです。コンテナをビルドおよび実行するための基本的なツールがDockerです。この節では、Docker Desktopを使用して、単純なデモアプリケーションのビルド、ローカルでの実行、そのイメージのコンテナレジストリへのプッシュ(アップロード)を行います。 ...

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