序
マイクロサービスをはじめ、名前を持つアーキテクチャスタイルは、歴史上の芸術の時代のようなものです。誰もそれを計画したり、そのアイデアに責任を負うことはないものの、コミュニティでは浸透しています。例えば、19世紀後半にフランスに集まった芸術家の集団は、印象派を立ち上げようと計画したわけではありません。むしろ、黎明期の写真に反応した芸術界の力が、現実を写し取ることよりも、表現することに芸術家たちを駆り立てたのです。
同じことがアーキテクチャスタイルにも言えます。一部の懐疑的な開発者がいたとしても、建築家(アーキテクト)が「新しい大きなこと」を作るために引きこもる「象牙の塔」は存在しません。その代わり、賢いアーキテクトは、エコシステムの中に現れる新しい可能性に気付き、それを組み合わせて古い問題を解決する方法を見つけ出します。マイクロサービスの場合は、DevOpsの出現、プログラムによる構成管理(これはコンテナ化につながりました)、迅速なターンアラウンドの要求から、影響力のある組織でこのアーキテクチャスタイルが誕生しました。
アーキテクチャスタイルの名前は、以前なら人々がトレンドが進行中であることを理解してから、名前につながる特徴を指摘できなければならないので、数年は遅れて名付けられるものでした。しかし、マイクロサービスでは、少し異なります。アーキテクトは賢くなり、新しいトレンドの進展を察知し、鋭い観察眼を持つようになりました。2014年3月、マーチン・ファウラーとジェイムス・ルイスは、ファウラー氏のWebサイトで、「マイクロサービス」という名前の新しいアーキテクチャスタイルについて説明する象徴的なエッセイを発表しました(https://martinfowler.com/articles/microservices.html ...
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