2章Pythonインタープリタ
Pythonでソフトウェアシステムを開発するには、通常はPythonのソースコードが含まれたテキストファイルを作成する。この作業には、2.2節に列挙されているものを含め、どのようなテキストエディタを使ってもよい†1。続いて、Pythonコンパイラとインタープリタを使ってソースファイルを処理する。この作業は統合開発環境(IDE)で直接行うこともできるし、Pythonが組み込まれた別のプログラムを使って行うこともできる。また、Pythonインタープリタを使って、IDEと同じように、Pythonコードを対話形式で実行することもできる。
2.1 Pythonプログラム
Pythonインタープリタプログラムはpython
(Windowsではpython.exe
)として実行される†2。このプログラムには、インタープリタそのものとPythonコンパイラの両方が含まれており、Pythonコンパイラはインポートされたモジュールで必要に応じて暗黙的に呼び出される。システムによっては、PATH
環境変数に列挙されたディレクトリにプログラムが配置されていなければならないことがある。あるいは、他のプログラムと同じように、プログラムを実行するコマンド(シェル)プロンプトかシェルスクリプト(またはショートカットターゲットなど)にその完全なパス名を指定することもできる†3。
Windowsでは、Windowsキーを押してpython
と入力すると、"Python 3.x"(コマンドラインバージョン)が"IDLE"(Python GUI)などの他の選択肢とともに表示される。
2.1.1 環境変数
PATH
以外にも、python
プログラムに影響をおよぼす環境変数がある。次項で示すように、こうした環境変数の中には、コマンドラインで ...
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