ラーニング・ヘルム

第2章. Helmを使う

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Helmには、helm という名前のコマンドラインツールがあり、Helmチャートの操作に必要なすべての機能を利用できる。 この章では、 クライアントの主な機能を紹介する。その過程で、HelmがKubernetesとどのように相互作用するかを学ぶ。helm

まずはHelmのインストールと設定方法から始め、Helmの主なコマンドグループを見ていく。その後、パッケージの発見と学習、インストール、アップグレード、削除の方法について説明する。

Helmクライアントのインストールと設定

Helmは、主要なHelmタスクをすべて実行できる単一のコマンドラインクライアントを提供している。このクライアントの名前はhelm である。Helmチャートで動作するツールは他にもたくさんあるが、このツールはHelmコアメンテナによってメンテナンスされている公式の一般化ツールであり、この章と次の章の主題である。

helm クライアントはGoというプログラミング言語で書かれている。Python、JavaScript、Rubyとは異なり、Goはコンパイル言語である。いったんGoプログラムがコンパイルされれば、バイナリを実行したり作業したりするのにGoツールは必要ない。

そこで、まず静的バイナリのダウンロードとインストールについて説明し、その後、希望に応じてGoのソースコードから取得してコンパイルするプロセスを簡単に紹介する。

ビルド済みバイナリをインストールする

Helmのメンテナがhelm の新しいリリースを発行するたびに、プロジェクトは多くの一般的なオペレーティングシステムとアーキテクチャ向けに、 helm の新しい署名付きバイナリ ビルドを提供する。この記事を書いている時点では、64ビットのIntel/AMDからARM、s390、PPCまで幅広いアーキテクチャのLinux、Windows、macOS用のHelmのビルド済みバージョンが利用できる。つまり、Raspberry Piからスーパーコンピューターまで、どんなものでもHelmを実行できるということだ。

Helmリリースの定義はHelmリリースページにある。 リリースページでは、最新のリリースを先頭に、時系列でリリースリストが表示される。

パッケージマネージャでインストールする

macOSのHomebrew、LinuxのSnap、WindowsのChocolateyなど、多くのオペレーティングシステムのパッケージ・マネージャーが、Helmをインストールしてくれる。我々はパッケージ管理の大ファンだ。パッケージマネージャを使えば、ソフトウェアのインストール、アップデート、削除が簡単になるので、ぜひオペレーティングシステムのパッケージマネージャにHelmをインストールさせてほしい。しかし、選択したパッケージマネージャのバージョンが、現在Helmサイトで安定版とされているバージョンと同じかどうかを確認することは、しばしば賢明である。

Helmのバージョン番号に関するメモ

2020年11月まで、Helmの2つの異なるメジャーバージョンが活発にメンテナンスされていた。 現在のHelmの安定したメジャーバージョンはバージョン3だ。Helmのダウンロードページにアクセスすると、両方のバージョンがダウンロード可能になっていることがある。バージョンは時系列でリストされているため、Helm ...