8章 コンピュータービジョンComputer Vision

コンピュータービジョン(CV)を利用すれば、Raspberry Piで画像を「見る」ことができるようになる。つまり画像を分析したり、興味のあるものを探したり、顔やテキストを認識したりできるのだ。

Raspberry Piにカメラを接続して画像を取り込むことによって、さまざまな可能性が開ける。次の9章ではこのテーマをさらに探求し、機械学習の領域に踏み込んでいく。

レシピ8.1:OpenCVをインストールする

課題 コンピュータービジョンソフトウェアOpenCV(https://opencv.org)を、Raspberry Piにインストールしたい。

解決 OpenCVをインストールするには、まず以下のコマンドを使って必要なパッケージをインストールし、PythonライブラリーNumPyをアップデートする。(Raspberry Pi OS Bookwormの場合は、本項末のコラムを参照のこと)

$ sudo apt install libatlas-base-dev
$ pip3 install --upgrade pip
$ pip3 install imutils
$ pip3 install numpy --upgrade

そして、OpenCV自体を次のコマンドでインストールする。

$ pip3 install opencv-python

 インストールが終わったら、うまくインストールできたことを確認するためにPython 3を起動してcv2をインポートし、バージョンをチェックする。*1

*1 訳注:cv2をインポートする際にエラーが発生する場合、以下に示す通りOpenCVを一度アンインストールしてから、適切なバージョンを指定してインストールし直してほしい。 ...

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