1章アイデアをリーンキャンバスに分解する

家を建てるなどの複雑なプロジェクトに取り組むときは、いきなり壁を作ったりしません。まずは、建築計画や設計図(あるいはスケッチ)から始めるでしょう。

アイデアの構想や起ち上げも同じです。

本章では、1ページのリーンキャンバス(図1-1)を使用して、アイデアを複数の重要な仮定に分解する方法を学びます。

リーンキャンバスの使い道は、ビジネスモデル、リリースする製品、単一の機能などさまざまです。世界中で数百万人が使用している非常に人気の高い事業計画のツールであり、製品マネジメントのツールです。

アイデアを1ページのリーンキャンバスに分解する

図1-1 アイデアを1ページのリーンキャンバスに分解する

1.1 最初のリーンキャンバスをスケッチする

ビジネスモデルは、価値を作成し、提供し、顧客から(お金をいただいて)回収する方法を記述したものである。

―ソウル・キャプラン

本セクションでは、あなたのアイデアをリーンキャンバスにスケッチするプロセスを説明します。最終的には、価値を作成し、提供し、顧客から回収する方法になるでしょう。覚えておいていただきたいガイドラインがいくつかあります。

一気にスケッチしましょう
ホワイトボードに際限なく書き続けてしまいたくなりますが、最初のキャンバスはすばやくスケッチしましょう。理想的には20分未満です。事業計画書とは違い、リーンキャンバスの目標は完璧を目指すことではなく、スナップショットを撮ることです。
集団思考を避けましょう
チームの場合は、みんなでリーンキャンバスを作成しないようにしましょう。ひとりずつスナップショットを作成してから、みんなでひとつのリーンキャンバスにまとめましょう。個人の視点が促進され、集団思考を避けることができるだけでなく、時間の節約にもなります。 ...

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