2章需要性のストレステスト

需要性:顧客は欲しいと思うか?

あなたは図2-1のタイムラインのどのあたりにいたでしょうか。新しいソリューションにスイッチしたときの要因を思い出してください。

音楽のタイムライン

図2-1 音楽のタイムライン

それぞれが非常に大きな変化でした。音楽の聴き方が完全に変わりました。スイッチした要因は「音質」だったと思うかもしれませんが、そうではありません。カセットからCDになったときには音質は上がりましたが、その後は音質は下がっています。したがって、スイッチした要因は音質ではありません。

起業家には、より良い製品を作る責任があります。しかし、より良いとはどういう意味でしょうか? 需要性をストレステストするときには、これが重要な質問になります。

2.1 より良いの定義

「より良い」を定義する前に、顧客が気になるのはソリューションではなく、望ましいアウトカムであることを認識する必要があります。

したがって、顧客の注目を集めるには、ソリューションよりも独自の価値提案から提示すべきです。

説得力のある独自の価値提案とは、望ましいアウトカム望ましいアウトカムを実現する方法またはその両方を約束するものです。

説得力のある独自の価値提案を作るには、対象者にフォーカスしてから、望ましいアウトカムの実現を妨げている障害物(あるいは課題)を理解します。

マインドセット#2

ソリューションではなく課題を愛せ。

リーンキャンバスでは、障害物を[顧客セグメント][課題][独自の価値提案]に記入します。これらの仮定が間違っていると、ビジネスモデルのすべてが崩壊します。つまり、誰も欲しがらないソリューションを記述することになります(需要性)。ソリューションを構築できたとしても(実現性)、誰も購入してくれません(事業性)。あなたのビジネスモデルには先がないでしょう。 ...

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