4章実現性のストレステスト
実現性:私たちは作れるか?
これまでに実現性のテストや展開計画に使用されてきたのは、製品ロードマップでした。製品ロードマップは今後18〜24か月で何を作るべきかを把握していることが前提ですが、あなたは把握できていません。そこで、トラクションロードマップの出番です。
製品ロードマップではなく、トラクションロードマップを作成しましょう。
製品ロードマップはアウトプット指向ですが、トラクションロードマップはアウトカム指向です。前の章では、アウトカム指向の指標(トラクション)を学びました。また、3年後の最小限の成功基準となるトラクションを測定する方法も学びました。
前の章で説明したように、3年間はアイデアの事業性を判断するのに適切なタイムフレームです。しかし、実現性(どうすれば成功するか)を判断するには長すぎます。
MSC(最小限の成功基準)の目標を短いマイルストーンに分割する方法が必要です。こうした中間的なマイルストーンは、管理しやすいステージを設定したり、展開計画を作成したりするのに役立ちます。本章では、このようなことを含め、実現性のテストを扱います(図4-1)。
4.1 トラクションの傾き
前の章では、スティーブが3年間で約1,600人の顧客を獲得する方法がわからずに苦労していました。スティーブが3年間の傾きをモデル化するとしたら、どのようにすべきでしょうか? 線形ですか? 非線形ですか? 指数関数的ですか? ...
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