9章スイッチを引き起こすソリューションを設計する

あなたの製品を雇用するには、何か他のものを解雇する必要がある。

―クレイトン・クリステンセン

課題発見スプリントの終了までに、解決に値する課題を表した「顧客の物語」を特定する必要があります。現代では、十分な時間、お金、労力があれば、ほとんどのものが構築できます。もちろん、いずれかが十分ではないことはあるでしょう。それでも、とにかく注目に値するものをすばやく構築しなければなりません。新しい圧倒的な優位性は学習の速度です。ここで実用最小限の製品(MVP)の出番です。

NOTE

MVPで重要なのは、スイッチを引き起こす最小限のソリューションをすばやく提供することです。

発見した課題を解決したいと思うかもしれませんが、それではすぐに要件が肥大化します。すべてをMVPに含めるべきではありません。白紙の状態から始めて、スイッチを引き起こすソリューションを次の2週間のスプリントで設計しましょう(図9-1)。

ソリューション設計スプリント

図9-1 ソリューション設計スプリント

9.1 スティーブがコンシェルジュ型MVPについて学ぶ

スティーブ「住宅建築に必要だと思われる最小限の機能セットを作りました。2Dの平面図を入力すれば、5分以内に3Dモデルをレンダリングします。建築家はカタログから素材を選ぶことができます。自分で素材を追加することもできます。素材を追加するには、携帯電話で実際の素材の写真を何枚か撮るだけです。結果のモデルは携帯電話やタブレットで表示できます。もちろんこれからさらに機能を追加していく必要がありますが、これが最小限の出発地点になると思います」 ...

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