9章UIをコントラクトに接続する
本章では、DAppのUIを作成する。ここでは、Reactというフロントエンドフレームワークを使って、ユーザーがブロックチェーンとやり取りするのに必要な機能を実装する。Reactを利用すれば、ユーザーがナビゲートするさまざまなルートや、データを送信するための入力フォームとボタンなどを備えたフロントエンドアプリケーションを簡単に作成できる。本章では、Reactを使ってブロックチェーンとやり取りし、ブロックチェーンの読み取りと書き込みを行う関数をどのように送信するのかについて説明する。
9.1 Reactを選んだのはなぜか
何よりもまず、Reactとは何だろうか。ReactはFacebookが作成したJavaScriptライブラリであり、フロントエンドアプリケーションまたはアプリケーションの「クライアント」側を構築するためのものだ。Reactを使ったアプリケーションでは、ユーザーに見えるもの(ビューレイヤ)はすべてReactアプリケーションが提供する。Reactは、ReducerやActionといったコンポーネントやデータ管理に加えて、JSX(構文拡張)、仮想DOM、そして(言うまでもなく)簡単に再利用できるライブラリコードを使う。そうしたライブラリコードは、アプリケーションのフロントエンドをすばやく組み立てるのに役立つ。
ブロックチェーンエンジニアになるには、間違いなく、Web3アプリケーションを開発するためにWeb3とReactに慣れておく必要があるだろう。Reactについて詳しく知りたい場合は、公式サイト†1を調べてみよう。
Reactを使うのはなせだろうか。ReactはTruffleで最も広く使われているフロントエンドフレームワークである。このため、ドキュメントや質問への答えがずっと簡単に見つかる。フロントエンドやイーサリアムに関してStack ...
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