5章作成、更新、削除
本書の大部分は、SQLクエリーを使ってデータベースからデータを読み取る方法について解説しています。データの読み取りは、作成(create)、読み取り(read)、更新(update)、削除(delete)という4つの基本的なデータベース操作の1つです。これらの操作は、頭文字を取ってCRUDと呼ばれます。
この章では、データベース、テーブル、インデックス、ビューに関して、読み取り以外の3つの操作に焦点を合わせます。また、「5.6 トランザクション管理」では、複数のコマンドを1つの単位として実行する方法を解説します。
5.1 データベース
データベースとは、整理された方法でデータを保管するための場所です。
データベースの中には、データベースオブジェクト(database object)を作成できます。これは、データを保管したり参照したりするためのものです。よく使われるデータベースオブジェクトには、テーブル、制約、インデックス、ビューなどがあります。
データモデルとスキーマは、データベース内でデータベースオブジェクトがどのように構成されるかを表します。
図5-1は、いくつかのテーブルを含んでいるデータベースを示しています。テーブルがどのように定義されているか(たとえば、Sales
テーブルには5つの列がある)や、テーブルが互いにどのように関連しているか(たとえば、Sales
テーブル内のcustomer_id
列とCustomer
テーブル内のcustomer_id
列は一致する)といった詳細は、すべてデータベースのスキーマの一部です。
図5-1のテーブルは、スタースキーマ(star schema)の中に配置されています。スタースキーマは、データベース内でテーブルを構成するための基本的な方法です。スタースキーマは、中央に ...
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