SQLポケットガイド 第4版

7章演算子と関数

演算子と関数は、SQL文の中で計算、比較、変換を行うために使われます。この章では、よく使われる演算子と関数について説明し、それらのコード例を示します。

次のクエリーでは、網掛けで示した5つの演算子（+、=、OR、BETWEEN、AND）と2つの関数（UPPER、YEAR）が使われています。

-- 従業員の賃金を上げる
SELECT name, pay_rate + 5 AS new_pay_rate
FROM employees
WHERE UPPER(title) = 'ANALYST'
      OR YEAR(start_date) BETWEEN 2016 AND 2018;

演算子と関数

演算子（operator）は、計算や比較を行うための記号またはキーワードです。演算子は、クエリーのSELECT句、ON句、WHERE句、HAVING句の中で使われます。

関数（function）は、0個以上の入力を受け取り、計算や変換を適用して、値を出力します。関数は、クエリーのSELECT句、WHERE句、HAVING句の中で使われます。

演算子と関数は、SELECT文のほかに、INSERT文、UPDATE文、DELETE文の中でも利用できます。

この章には、演算子についての1つのセクションと関数についての5つのセクション（「7.2　集計関数」、「7.3　数値関数」、「7.4　文字列関数」、「7.5　日時関数」、「7.6　NULL関数」）があります。

よく使われる演算子を表7-1に、よく使われる関数を表7-2に、それぞれ示します。

表7-1　よく使われる演算子

論理演算子	比較演算子（記号）	比較演算子（キーワード）	数学演算子
ANDORNOT	=!=、<><<=