付録DサードパーティーJavaScriptモジュールのための宣言ファイルの書き方

この付録では、サードパーティーモジュールを型付けする場合に何度も繰り返し現れる、主要な基礎的要素とパターンを取り上げます。サードパーティーコードの型付けの詳細については、「11.4.3 DefinitelyTypedに型宣言を持たないJavaScript」を参照してください。

モジュール宣言は.d.tsファイルの中に存在している必要があり、値を含むことはできないので、モジュールの型を宣言するときには、declareキーワードを使って、あなたのモジュールが特定の型の値を実際にエクスポートしていることを確約する必要があります。表D-1は、通常の宣言とそれらに相当する型宣言をまとめたものです。

表D-1 TypeScriptとそれに相当する型のみのもの

.ts.d.ts
var a = 1declare var a: number
let a = 1declare let a: number
const a = 1declare const a: 1
function a(b) { return b.toFixed() }declare function a(b: number): string
class A { b() { return 3 } }declare class A { b(): number }
namespace A {}declare namespace A {}
type A = numbertype A = number
interface A { b?: string }interface A { b?: string }

D.1 エクスポートの種類

モジュールが、グローバルエクスポート、ES2015エクスポート、CommonJSエクスポートのどれを使っているかによって、宣言ファイルの書き方が変わります。 ...

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