15章いつもの顔ぶれ

パフォーマンスはどうでしょうか? セキュリティは? 依存性分析は? アルゴリズムは? アーキテクチャーは? コンピューターサイエンスは?

これらすべてのテーマはソフトウェアエンジニアリングに関係があります。ソフトウェアエンジニアリングという単語を聞いたときに頭に浮かぶトピックかもしれません。これらはいつもの顔ぶれです。ここまで、私はこれらが存在しないふりをしてきました。無関係だと考えていたからではなく、包括的に取り上げているものがすでにあると思うからです。

開発チームの相談を受けるとき、パフォーマンスについて教えなければいけないことはほとんどありません。私よりアルゴリズムやコンピューターサイエンスに詳しい人がチームにいることもざらです。セキュリティについて私より詳しい人を見つけるのも難しくありません。

私が本書を執筆したのは、本書で扱っているプラクティスを教える必要があったという私自身の経験によるものです。本書は穴(図15-1の感嘆符)を埋めることを意図しています。それが先人の知恵の寄せ集めにすぎないとしてもです。

ソフトウェアエンジニアリングのいつもの顔ぶれ:アーキテクチャー、アルゴリズム、パフォーマンス、セキュリティ、『Clean Code』<a href="bib.xhtml#bib-id_61">[61]</a>や『Code Complete』<a href="bib.xhtml#bib-id_65">[65]</a>などの本が例示するコードへのアプローチ。このようなトピックを扱っている素晴らしいものが他にあるが、全体的に扱っているものがなく知識のギャップが生まれていると感じた。本書はそのギャップを埋める試みである

図15-1 ソフトウェアエンジニアリングのいつもの顔ぶれ:アーキテクチャー、アルゴリズム、パフォーマンス、セキュリティ、『Clean Code』[61]や『Code Complete』[65]などの本が例示するコードへのアプローチ。このようなトピックを扱っている素晴らしいものが他にあるが、全体的に扱っているものがなく知識のギャップが生まれていると感じた。本書はそのギャップを埋める試みである ...

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