3章アンバサダ

2章では、既存のコンテナを補完して機能を追加するサイドカーパターンを紹介しました。この章では、アンバサダパターンを紹介します。これは、アンバサダコンテナがアプリケーションコンテナとそれ以外の間のやり取りを仲介する仕組みです。他のシングルノードパターンと同じく、1台のマシンに割り当てられる共生的なペアとして、2つのコンテナが密結合します。このパターンの標準的な構成は、図3-1のようになります。

標準的なアンバサダパターン

図3-1 標準的なアンバサダパターン

アンバサダパターンの価値は2つあります。1つめは、他のシングルノードパターンのように、モジュール化されて再利用可能なコンテナを作れるという、自然に備わった価値です。関心の分離によって、簡単にコンテナを作ったりメンテナンスを行ったりできます。もう1つが、アンバサダコンテナはいろいろなアプリケーションコンテナと組み合わせ可能であるという価値です。このような再利用性によって、コンテナのコードがあちこちで使い回せるようになるため、アプリケーション開発のスピードが上がります。また、1度書いたらそれをいろいろな場面で使えるので、実装の一貫性が増し、品質向上に繋がります。

これ以降、実際のアプリケーションを実装するためにアンバサダパターンを使用するたくさんの例を見ていきます。

3.1 サービスのシャーディングへのアンバサダの利用

ストレージレイヤに保存したいデータが、1台のマシンに収まりきらないほど大きい場合があります。そのような場面では、ストレージレイヤを ...

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