12章マイクロカーネルアーキテクチャ
マイクロカーネルアーキテクチャ(プラグインアーキテクチャとも呼ばれる)は数十年前に登場し、現在でも広く使われているアーキテクチャスタイルだ。このアーキテクチャスタイルは、製品ベースのアプリケーション(パッケージ化され、単一のモノリシックなデプロイメントとしてダウンロードしてインストールできるようになっており、通常はサードパーティ製品として顧客側の環境にインストールされるようなアプリケーション)にうまくフィットしており、カスタムビジネスアプリケーションでも広く使用されている。
12.1 トポロジー
マイクロカーネルアーキテクチャは、コアシステムとプラグインの2つのコンポーネントで構成される比較的シンプルなモノリシックアーキテクチャだ。アプリケーションロジックは、独立したプラグインコンポーネントと基本的なコアシステムに分かれており、それによってアプリケーション機能やカスタム処理ロジックの拡張性、適応性、分離性を実現している。図12-1は、マイクロカーネルアーキテクチャの基本的なトポロジーを示している。
12.1.1 コアシステム
コアシステムは、システムを実行するのに必要な最低限の機能を形式的に定義したものだ。この良い例がEclipse IDEだ。Eclipseのコアシステムは、ファイルを開き、テキストを変更して、ファイルを保存するというだけの、基本的なテキストエディタに過ぎない。プラグインを追加して初めて、Eclipseは便利なプロダクトになる。コアシステムは、カスタム処理をほとんど、あるいはまったく行わずにアプリケーションを通過するハッピーパス(一般的な処理フロー)とも言える。 ...
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