July 2021
Intermediate to advanced
376 pages
6h 34m
Japanese
ここまでの2つの章では、データベースクエリ(select文)の例をいくつか見てきました。本章では、select文のさまざまな要素とそれらの相互作用を少し詳しく見ていきます。本章を最後まで読めば、データの取得、結合、フィルタリング、グループ化、ソートの方法を基本的に理解できるはずです。4章から10章では、これらのトピックを詳しく見ていきます。
select文の説明に入る前に、クエリがMySQLサーバーによって(またはその他のデータベースサーバーでも)どのように実行されるのかを見ておくとよいかもしれません。mysqlユーティリティを使っているとしたら(そうであると前提しますが)、すでにユーザー名とパスワードを入力してMySQLサーバーにログインしているはずです(MySQLサーバーを別のコンピュータ上で実行している場合は、ホスト名も必要です)。ユーザー名とパスワードが正しいことが確認されると、そのユーザーが使うためのデータベース接続(database connection)が作成されます。この接続は、接続をリクエストしたアプリケーションによって解放されるか、サーバーが接続を閉じるまで維持されます。つまり、接続が終了するのは、mysqlユーティリティでquitを入力するか、サーバーをシャットダウンしたときです。MySQLサーバーに対する接続にはそれぞれ識別子(ID)が割り当てられます。このIDは最初にログインしたときに表示されます。
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 11 Server version: 8.0.22 ...