第2章. DeFiの構成要素
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ブロックチェーン全体について、次はDeFiの構成要素を説明する個々の用語と、それらがどのように組み合わされているかについて話そう。これらの構成要素とは、プロトコル、プラットフォーム、分散型アプリケーション(DApps)、ウォレット、ステイブルコイン、ガバナンストークンである。ビットコインとETH(イーサリアムのベース・トークン)は、利用可能なアセットの中で最も流動性が高く、確立されているため、ほぼすべてのDeFiチェーンで許可されていることを覚えておいてほしい。この章ではこれ以上説明しないが、これらはDeFiの構成要素でもある。
その後、DeFiの使用例をいくつか紹介する。
プロトコル
プロトコル は単なる規則と手続きのセットである。DeFiプロトコルは、銀行を使わずに貸し借りをするための規則と手続きである。これらのプロトコルは、プラットフォームかDAppの2つのうちどちらかで使われる。この2つの違いについて説明しよう。
プラットフォーム
ブロックチェーン プラットフォームは、他の技術プラットフォームと同じだ。アプリケーションを動作させるための環境、つまり基本規則システムを確立するものだ。ブロックチェーン・プラットフォームには、現状ではいくつかの基本的な要件と、解決すべき主要な課題がある。図2-1で分かるように、プラットフォームはこれらの要件と問題にそれぞれ異なる方法で対処しており、これが様々なプラットフォーム間の重要な違いを生み出している。
図2-1. ブロックチェーン・ソリューションの例とブロックチェーンのトリレンマにおける位置(Toshitimesの画像より引用)
このセクションでは、ブロックチェーンプラットフォームを構築する上で考慮すべき点について詳しく説明する。完全かつ網羅的なリストではないが、これを読めば適切な構築ができるだろう。
トリレンマ・ソリューション
まず、 トリレンマの解決策が必要だ。ブロックチェーンのトリレンマは、国際経理における古典的な問題である、各国の金融政策に求められる3つの競合要件に基づく。
Vitalik Buterinによって初期化されたブロックチェーンの定義である、1その前提は、すべてのノードがすべてのトランザクションを処理する(すべてのブロックチェーンは各ノードで全体が保持される)ため、すべてのブロックチェーン・プロトコルは、最も遅く、最も安全でないノードの能力によって制限されるということだ。したがって、ブロックチェーンでイノベーションを起こそうとする人は、3つの競合する利益に対処しなければならない。その利益とは、分散化、スケーラビリティ、セキュリティである。
地方分権
ブロックチェーン はノードに分散されており、単一ノードやノードのサブグループによって管理されているわけではない。ノードやノードのサブグループが削除されても、ブロックチェーンが壊れることはない。また、単一ノードやノードのサブグループが、どの取引、提案、コード、ポリシー、適応の合否を決定することはできない。ほとんどのチェーンはこれを目指しているが、ビットコインのブロックチェーンは最も分散化されている。 ...