1章イントロダクション
本書は、データベースエンジニアリングにおいて基本的な指針と考え方を示すものです。本書を糧に、みなさんが卓越したデータベースリライアビリティエンジニア(DBRE)になってくだされば、これにまさる喜びはありません。タイトルであるデータベースリライアビリティエンジニアリングという言葉が示すように、対象読者はデータベース管理者ではなく、エンジニアです。エンジニアリングという言葉に込めた意味を、みなさんにわかっていただけるでしょうか。
Googleでエンジニアチームを率いるBen Treynorは、リライアビリティエンジニアリングについて以下のように語っています。
多くのチームの努力が最終的に実を結び、形になる場所とはどこでしょうか。そう、オペレーションの現場です。歴史的偉業が達成され、盛り上がるオペレーションの現場に、エンジニアの姿を見かけることはないでしょう。ただし、その偉業の数々は、エンジニアなしには実現できるものではありません。ソフトウェアに関する専門知識と技能を有する彼ら、作業は自動化することが当たり前であり、実際にそれをやってのける彼らエンジニアの力があってはじめて偉業は達成できるのです。
今日、データベースのプロフェッショナルは管理者ではなく、エンジニアでなければなりません。コードを書き、そしてビルドできるエンジニアでなければならないのです。エンジニアがDevOpsに習熟することで、チームは1つになります。それはほかのチームの問題、ということもなくなります。エンジニアであればこそ、オペレーション作業における繰り返しの多い作業や固定化された手順について、設計、ビルド、データ構造といった観点から問題点を洗い出し、最適化することが可能になるのです。データベースリライアビリティエンジニアは、データベースソフトウェアそのものだけでなく、もう一歩踏み出して、オペレーションに関しても、プロフェッショナルであることが必要なのです。 ...
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