訳者まえがき
本書は、高性能なPythonプログラムを書く方法を学べる『High Performance Python』の第2版です。本書ではCPUやメモリ使用量の観点からハイパフォーマンスなコードを書くための考え方や手法を解説します。そのために、パフォーマンスのボトルネックを測定する方法から、最適なデータ構造の選択方法、CythonやNumbaなどのコンパイラの比較、非同期処理、マルチコアCPUの活用法といった最適化のノウハウを、シンプルなサンプルプログラムを使って実際に効果を確認しながら学びます。本書で学べる考え方や手法はPython以外にも適用できるでしょう。
第2版ではコードがPython 3対応したことに加え、機械学習やデータサイエンスといった分野でよく使われているPandas、async/awaitを用いた非同期I/Oによる高速化、本書の初版発行後に利用が急増したDockerなどに関する記述が増えています。また、12章のケーススタディでは初版の内容はそのままに、機械学習系のストーリーが2本、Numbaの開発者によるストーリーが1本追加されています。これらのストーリーを読めば、達人たちによる仕事のやり方を学べるでしょう。
翻訳していて学びの多い本でしたが、個人的には高速化のテクニックだけでなく、「1.4 パフォーマンスの高いプログラマーになるには」で書かれている内容も大切だと思っています。これまでに、パフォーマンスは高いものの、読みにくくメンテナンスが難しかったり、ドキュメントが不十分で使い方のわからないコードを書いたり、見かけてきました。実際、そのようなソフトウェアは愛されていませんでした。本書で学べる高速化のテクニックと合わせて、愛されるソフトウェアを書けるプログラマーになりたいものです。 ...
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