Kubernetes オペレータ

第6章. アダプター演算子

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Operatorをゼロから書くのにかかる多くのステップを考えてみよう。 エンドユーザ向けのインタフェースを指定するCRDを作成しなければならない。Kubernetesコントローラは、Operatorのドメイン固有のロジックを記述するだけでなく、適切な通知を受け取るために実行中のクラスタに正しくフックする必要がある。Operatorが必要な容量で機能するように、ロールとサービスアカウントを作成する必要がある。演算子はクラスタ内のPodとして実行されるため、付随するデプロイメントマニフェストとともにイメージを構築する必要がある。

多くのプロジェクトは、アプリケーションのデプロイとコンフィギュレーションの技術にすでに投資している。 Helmプロジェクトでは、ユーザがクラスタリソースを形式テキストファイルで定義し、Helmコマンドラインツールを使ってデプロイすることができる。Ansibleは、リソースグループのプロビジョニングとコンフィギュレーションのための再利用可能なスクリプトを作成するための一般的な自動化エンジンである。どちらのプロジェクトも、アプリケーションに演算子を使用するように移行するリソースが不足している開発者の熱心な支持を得ている。

Operator SDKは、Adapter Operatorを通じてこれらの両方の問題に対するソリューションを提供する。コマンドラインツールを介して、SDKは、HelmやAnsibleなどのテクノロジをOperatorで実行するために必要なコードを生成する。これにより、必要なサポートOperatorコードを記述する必要なく、インフラをOperatorモデルに迅速に移行することができる。この利点は次のとおりです：

• 基盤技術がHelm、Ansible、Goのいずれであっても、CRDを通じて一貫したインタフェースを提供する。

• HelmソリューションとAnsibleソリューションが、Operatorライフサイクルマネージャが提供するOperatorデプロイとライフサイクルの利点を活用できるようにする(詳細は第8章を参照)。

• OperatorHub.io（詳細については第10章を参照）のようなOperatorリポジトリ上でこれらのソリューション のホスティングを可能にする。

本章では、前章で紹介したビジター・サイト・アプリケーションを使用して、SDKを使用してアダプ タ演算子を構築し、テストする方法を紹介する。

カスタムリソース定義

この章と次の章の両方で）演算子の実装方法を説明する前に、CRDの役割を理解することが重要である。

第3章で説明したように、CRDを使用すると、アプリケーションに対応するドメイン固有のリソースを作成できる。標準のKubernetes APIを使用して、エンドユーザはこれらのリソースと対話し、アプリケーションをデプロイおよび設定する。 演算子はCRを多用し、これらのオブジェクトのウォッチを使用して、変更が加えられるとそれに反応する。

CRDはCRを構成するものの仕様である。特に、CRD は、許容される設定値と、リソースの現在の状態を記述する期待される出力を定義する。

本章および次章の各例では、新しいOperatorプロジェクトがSDKによって生成されるときに、CRDが作成される。 SDKは、プロジェクト作成中にCRDに関する2つの情報をユーザに求めるプロンプトを表示する： ...