はじめに
C#が誕生してから約20年が経過しました。その間、確実に力をつけて規模も大きくなってきているわけですが、Microsoftはその本質的な特徴については当初のままを維持し続けています。新しく追加された機能はいずれも既存の機能と自然に統合されるように設計されており、まとまりのない雑多な機能の寄せ集めにはならないように言語機能を強化しています。
C#は本質的には設計当初からわかりやすい言語ですが、最初のリリースと比較すると言及すべきことがかなり膨大になっています。取り上げるべき話題が非常に多いので、本書の読者にはある程度の技術能力が要求されます。
本書の対象読者
本書はベテランの開発者を対象としています。筆者自身も長年プログラミングを続けていますが、別の言語を十分習熟しており、次はC#を習得しようと考えたときに手に取りたいと思える書籍にすることを目指しています。以前の版ではクラス、ポリモーフィズム、コレクションというような基本的な概念を説明していましたが、本書では読者が既にこのような概念を知っていることを前提としています。それでも、前半の章ではC#でこのような一般的な概念をどのように表すかを説明しますが、広義の概念ではなくC#に固有の詳細な部分に焦点を当てています。
本書の表記法
本書では次の表記法を使います。
ゴシック(sample)
新出用語や強調を表します。
等幅(sample)
プログラムリストのほか、本文中で変数や関数名、データベース、データ型、環境変数、ステートメント、キーワードなどのプログラム要素を表すのに使います。また、ファイル名やファイル拡張子も表します。
等幅ボールド(sample)
ユーザが文字の通りに入力すべきコマンドやその他のテキストを表します。例では、特に注目すべきコードを強調表示します。 ...
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