『プログラミング言語AWK』第2版日本語版まえがき
1989 年に『プログラミング言語 AWK』第 1 版の日本語版が発刊された時、AWK は年齢がやっと 10 代に達したばかりだった。しかしその時点ですでに Unix ユーザからの熱い支持を獲得していた。
今日、AWK はもうすぐ 50 歳を迎えようとしており、立派な中年と言えるが、現在でも Unix ツールの中心的な存在であり続けている。AWK はとても簡単に記述でき、一般に他の言語と同程度に高速に動作する。多くのプログラマにとって身につけて当然のスキルの 1 つと言え、簡易的なデータ分析や、個人用途に限らず製品にも小規模な AWK スクリプトを活用されている。
かつて AWK の実装は 1 種類しかなかったが、現在ではもっとも有名な GNU 版の GAWK をはじめ、少なくとも半ダースの実装が普及している。実装にこそ若干の差異はあるが、いずれも広く利用できる点は変わらない。
AWK 言語自体は誕生時からほとんど変わっていないが、この第 2 版には 2 つの重要な新機能についての記述を追加した。一つは Excel などのツールで使用する CSV 入力、もう一つは Unicode 対応だ。Unicode 対応は特に日本のユーザにも役立つだろう。AWK は UTF-8 に対応しており、日本語以外の非ラテン文字セット言語のテキストデータも処理できる。それに加えリファレンスマニュアルも充実した。
こうした進化にもかかわらず、AWK はデータの簡便な探索と、コンパクトかつ高い表現力を備えたテキスト処理言語であり続けている。日本の仲間たちが今後も AWK を利用できるよう、千住治郎が日本語版を翻訳してくれたことを我々著者一同嬉しく思う。
2024 年 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access