September 2016
Intermediate to advanced
320 pages
4h 31m
Japanese
本章では、パーセプトロン(perceptron)というアルゴリズムについて説明します。パーセプトロンは、ローゼンブラットというアメリカの研究者によって1957年に考案されたアルゴリズムです。この昔からあるアルゴリズムをなぜ今さら学ぶのかというと、パーセプトロンはニューラルネットワーク(ディープラーニング)の起源となるアルゴリズムでもあるからです。そのため、パーセプトロンの仕組みを学ぶことは、ニューラルネットワークやディープラーニングへと進む上で重要な考え方を学ぶことにもなります。
本章ではパーセプトロンについて説明し、パーセプトロンを使って簡単な問題を解いていきます。その過程を通して、パーセプトロンに親しんでもらいます。
パーセプトロン†1は、複数の信号を入力として受け取り、ひとつの信号を出力します。ここで言う「信号」とは、電流や川のような「流れ」をもつものをイメージするとよいでしょう。電流が導線を流れ、電子を先に送り出すように、パーセプトロンの信号も流れを作り、情報を先へと伝達していきます。ただし、実際の電流とは違い、パーセプトロンの信号は「流す/流さない(1か0)」の二値の値です。本書では、0を「信号を流さない」、1を「信号を流す」に対応させて記述します。
[†1] 本章で述べるパーセプトロンは正確には「人工ニューロン」や「単純パーセプトロン」と呼ばれるものです。ただし、基本的な処理内容は共通することが多いため、ここでは単に「パーセプトロン」と呼ぶことにします。
図2-1 2入力のパーセプトロン
さて、図2-1には、2つの信号を入力として受け取るパーセプトロンの例を示しています。x1、x2は入力信号、yは出力信号、
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