8章ディープラーニング
ディープラーニングは、層を深くしたディープなニューラルネットワークです。これまで説明してきたネットワークをベースに、後は層を重ねるだけで、ディープなネットワークを作ることができます。しかし、ディープなネットワークには課題もあります。本章では、ディープラーニングの性質と課題、そして可能性について見ていきます。また、現在のディープラーニングについて俯瞰した説明を行います。
8.1 ネットワークをより深く
ニューラルネットワークに関して、これまで多くのことを学びました。たとえば、ニューラルネットワークを構成するさまざまな層や、学習を行う上で有効なテクニック、画像系に特に有効なCNNや、パラメータの最適化手法などです。それらはどれもディープラーニングにおいて重要な技術です。ここでは、これまで学んだ技術を集約して、ディープなネットワークを作り、MNISTデータセットの手書き数字認識に挑みたいと思います。
8.1.1 よりディープなネットワークへ
早速ですが、ここでは図8-1のネットワーク構成からなるCNN——これまでよりもディープなネットワーク——を作りたいと思います。なお、このネットワークは、次節で説明するVGGというネットワークを参考にしています。
図8-1 手書き数字認識を行うディープなCNN
図8-1に示すとおり、これまで実装してきたネットワークよりも層がディープになっています。ここで使用する畳み込み層はすべて3×3の小さなフィルターで、層が深くなるにつれてチャンネル数が大きくなるのが特徴です(畳み込み層のチャンネル数は、前層から順に、16、16、32、32、64、64と増えていきます)。また、図に示すとおり、プーリング層を挿入し中間データの空間サイズを徐々に小さくしていきます。そして、後段の全結合層では、Dropoutレイヤを使用します。 ...
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