Skip to Content
ゼロから作るDeep Learning ❺ ―生成モデル編
book

ゼロから作るDeep Learning ❺ ―生成モデル編

by 斎藤 康毅
April 2024
Intermediate to advanced
336 pages
3h 27m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from ゼロから作るDeep Learning ❺ ―生成モデル編

ステップ3多次元正規分布

これまで私たちが見てきた正規分布は、1つの実数値(スカラ)に関する正規分布でした。ここでは、複数の実数値からなるベクトルに関する正規分布、すなわち「多次元正規分布」について見ていきます。本ステップでは初めに、ベクトルや行列などの基礎知識について復習します。その後に、多次元正規分布を対象に、可視化や最尤推定の方法について学びます。

3.1 NumPyと多次元配列

本書ではこれ以降、ベクトルや行列が多く登場します。ここではそれらについて復習し、本書を読み進めるための準備をします。

3.1.1 多次元配列

多次元配列とは、複数の値(要素)をまとめて扱うためのデータ構造です。要素の並びには“方向”があり、その方向は「次元」や「軸」と呼ばれます。図3-1に多次元配列の例を示します。

スカラ、ベクトル、行列の例

図3-1 スカラ、ベクトル、行列の例

図3-1は、左から順に、0次元配列、1次元配列、2次元配列です。それぞれ「スカラ」「ベクトル」「行列」と呼ばれます。スカラは単に1つの数を表します。ベクトルは1つの軸に沿って数が並び、行列は2つの軸に沿って数が並びます。行列では、横方向の並びを行(row)と言い、縦方向の並びを列(column)と言います。図3-1の行列は「3行2列の行列」と呼び、また「の行列」と表記します。

多次元配列はテンソルとも呼ばれます。図3-1の例は、左から順に0階テンソル、1階テンソル、2階テンソルと呼ばれます。

ベクトルは単純な概念ですが、ベクトルを表現するには2つの方法がある点に注意が必要です。 ...

Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Start your free trial

You might also like

ゼロから作るDeep Learning ❷ ―自然言語処理編

ゼロから作るDeep Learning ❷ ―自然言語処理編

斎藤 康毅
実践 自然言語処理 ―実世界NLPアプリケーション開発のベストプラクティス

実践 自然言語処理 ―実世界NLPアプリケーション開発のベストプラクティス

Sowmya Vajjala, Bodhisattwa Majumder, Anuj Gupta, Harshit Surana, 中山 光樹

Publisher Resources

ISBN: 9784814400591Publisher Website