付録AUSEメソッド: Linux

本付録は、Linux 派生システムのためのUSEメソッドチェックリストである[Gregg 13d]。USE メソッドは、システムの健全性をチェックするためのメソッドで、よく見られるリソースのボトルネックやエラーを明らかにしていく。「2章 メソドロジ」「2.5.9 USEメソッド」で説明し、後続の各章(5章6章7章9章10章)でサポートツールとともに個別のリソースを対象として説明した。

パフォーマンスツールはひんぱんに拡張され、新しいツールが開発されるので、これは出発点であり、アップデートが必要なものだと考えていただきたい。また、USEメソッドを進めやすくすることを目的とした新しい可観測性フレームワークやツールも開発できるはずだ。

A.1 物理リソース

コンポーネントタイプ指標
CPU使用率CPUごと:
  • mpstat -P ALL 1のCPU消費欄(%usr%nice%sys%irq%soft%guest%gnice)の合計、または100%からアイドル欄(%iowait%steal%idle)の合計を引いた値
  • sar -P ALLのCPU消費欄(%user%nice%system)の合計、または100%からアイドル欄(%iowait%steal%idle)の合計を引いた値
システム全体:
  • vmstat 1us + sy
  • sar -u%user + %nice + %system
プロセスごと:
  • top%CPU
  • htopCPU%
  • ps -o pcpu
  • pidstat 1%CPU
カーネルスレッドごと:
  • top/htop([K]でトグル)でVIRT==0のとき(ヒューリスティック)
飽和度システム全体:
  • vmstat ...

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