5章プロンプトエンジニアリング
プロンプトエンジニアリングとは、モデルが望ましい結果を生成するように指示を作成するプロセスです。最も簡単で一般的なモデル適応技術とも言えます。ファインチューニングとは異なり、プロンプトエンジニアリングではモデルの重みを変更することなく、その振る舞いを調整します。基盤モデルが持つ強力な基本性能のおかげで、多くの開発者がプロンプトエンジニアリングだけでモデルをアプリケーションに応用することに成功しています。ファインチューニングのようなリソースを大量に消費する技術に移行する前に、まずはプロンプトエンジニアリングを最大限に活用すべきです。
プロンプトエンジニアリングはその手軽さから、「大した技術ではない」と誤解されがちです†1。一見すると、プロンプトエンジニアリングはうまくいくまで言い回しを調整するだけに見えるかもしれません。確かにプロンプトエンジニアリングには多くの試行錯誤が伴いますが、そこには興味深い課題や独創的な解決策も数多く含まれています。プロンプトエンジニアリングは、人間とAIのコミュニケーションだと考えられます。つまり、AIモデルに望み通りのことをさせるために対話するのです。コミュニケーションは誰にでもできますが、誰もが効果的に行えるわけではありません。同様に、プロンプトを書くこと自体は簡単ですが、効果的なプロンプトを構築するのは容易ではないのです。
[†1] プロンプトエンジニアリングは、その短い歴史の中で、驚くほどの反感を買ってきました。「プロンプトエンジニアリングは本物の技術ではない」といった批判には、何千もの賛同コメントが寄せられています(1(https://oreil.ly/BToYu)、2(https://oreil.ly/mB3D7 ...
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