訳者まえがき
データは「21世紀の石油」。読者もこういう話を、ここ数年何度か聞いたことがあるのではないでしょうか。これにはさまざまな理由があります。インターネットの普及については今さら言うまでもないことでしょう。どこでもネットワークに繋げることのできるモバイルネットワークの広がりや、IoTデバイスによるセンシング機能の強化、業務のデジタル化の波などを受け、これまで見えなかったものがデータとしてどんどん吸い上げられるようになってきています。読者の多くが使われている、スマートフォンもこのようなデータをたくさん生成するデバイスです。検索キーワードやSNSへの投稿から最新トレンドが分析されたり、位置情報を活用して地図アプリに混雑度が表示されたりするなど、さまざまな形でデータが活用されているのを見ているはずです。
このように使えるデータはどんどん増え、活用の方法も増えてきています。一方で、企業において、そのデータを取り扱うためのテクノロジーも急激に変わりつつあります。ほんの少し前であれば、自社のデータセンター(計算機ルーム)にオンプレミスの巨大データベースを置き、すべてのデータを集中管理しようとしていたのではないでしょうか(実際には、各部門が勝手に設置した統制の取れていないデータベースであふれかえっていたのかもしれませんが)。現在では、法規制などの影響から非中央集権的な管理も行われるようになり、自社環境だけではなくクラウド環境を使うケースも増えています。また、COVID-19の影響もあり、イントラネットからのアクセスだけでなく、テレワーク等によるアクセスなど、従業員のネットワーク環境も変化しています。このように、増えていく一方のデータと、急激に変わっていく計算機環境・ネットワーク環境をうまくコントロールするのは至難の技です。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access