November 2024
Intermediate to advanced
304 pages
4h 24m
Japanese
本書の1章と2章ではRustの型とトレイトについて説明した。これで、Rustコードを書く上で必要になるコンセプトを説明するのに必要なボキャブラリの準備ができたことになる。本章では、さまざまなコンセプトについて説明していく。
借用チェッカと生存期間チェックは、Rustをユニークなものにしている中心的なコンセプトだ。これらは同時に、Rust初心者がつまずく障害でもあるので、本章の最初の2項目でこれらを解説する。
本章のこれら以外の項目は、これら2つよりは理解しやすいはずだが、やはり他の言語で書く場合とは少し異なる。本章の最初の2項目以外の内容は以下の通りだ。
unsafeモードに関する説明とそれを避ける方法に関するアドバイス([項目16])これらのコンセプトから導かれる結論に従ってコードを書くようにしよう。RustでC/C++の挙動(の一部)を再現することは「可能」だが、それではRustを使う意味がない。
この項目では、Rustの生存期間を解説する。理論的にはともかく実用面から見ると、生存期間はCやC++などの従来のコンパイル言語にもあった概念を、より精密に定式化したものだ。生存期間は[項目15]で説明する借用チェッカの入力として用いられる。これら2つが合わさって、Rustのメモリ安全性保証の中核をなす。
生存期間は、本質的に ...
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