November 2020
Beginner to intermediate
536 pages
6h 42m
Japanese
JavaScriptは本来事前のコンパイルなしに動作する言語ですが、最近では何らかのツールによるコンパイルを経て、実行用のJavaScriptのコードを生成することが珍しくありません。コンパイルは一般的に次のいずれか、または両方の目的で行われます。
1.の目的で使われる代表的なツールはBabelです。Node.jsはV8に依存しているおかげで多くの場合ECMAScript標準の新しい仕様に迅速に対応しますが、ESモジュールのように対応が遅れている仕様もあります。本書執筆時点ではNode.jsにおけるESモジュールのサポートは実験的なものにとどまっているため、オリジナルのソースコードをESモジュールで書く場合、Node.js向けにはコンパイルしてCommonJSモジュールにするのが普通です。
2.のユースケースでよく用いられる言語はTypeScriptです。TypeScriptはJavaScriptに静的型付けを導入したもので、JavaScriptプロジェクトにおいてこの言語は近年頻繁に用いられるようになっています。TypeScriptのコンパイラは1.の機能も持っており、またTypeScriptをパースするBabelプラグインを介したBabelとの連携も可能なため、最新の構文と静的型付けの両方を手に入れるのも難しくありません。
本付録ではJavaScriptのコンパイルについての基礎知識と、BabelとTypeScriptの使い方について簡単に説明します。