本書への推薦の言葉
本書には、アーキテクトの役割を果たす人物にとって大変役立つ体系的な知識やよく考えられた実践が満載だ。10年前に本書を手にできていたら、どれほど良かっただろうか。しかしながら、今こうして本書がここにあることを喜ばしく思う。
Dr. Vankat Subramaniam
受賞歴のある著者であり、Agile Developer, Inc.の創始者
ソフトウェア開発は、アップフロント計画による長期のリリースサイクルから、価値をすばやく届けるためにソフトウェアを少しずつ開発していく方法へと変わってきている。そうした変化は、早い段階でのデリバリーから得られるフィードバックによって進む方向を変えることを可能にした。本書において、著者の3人は、進化させ続けることで絶え間ない変化を可能にするアーキテクチャを作り上げる方法を説明するために、彼らの豊富な経験を役立てている。本書は、価値あるソフトウェアの迅速なデリバリーを支えなくてはならない、あらゆるソフトウェアアーキテクトにとって貴重な手引きだ。
Eoin Woods
『ソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理』共著者、Endava社CTO
時宜を得た書籍である本書は、ソフトウェア業界の2つの主要な動向が交差したところに位置している。一つは、ソフトウェアエンジニアが、「インターネット」のペースとスケールで、デリバリーと品質に対する要求の高まりに直面しているということだ。これに対処するには、進化するアーキテクチャを構築するしかない。しかし、我々は最初から全ての答えを持っているわけでもないし、全ての答えを見つけられるだけの時間もない。もう一つは、ソフトウェアアーキテクトの役割が変化していっているということだ。現代のソフトウェアアーキテクトたちは、高度に機能するプロダクトチームの一員として実務に携わるようになってきている。今では、ソフトウェアアーキテクトは「大きな意思決定」を行う独立したグループではなくなってきているのだ。本書はこうした2つの動きに対処するだけでなく、実用的で洞察に富むアドバイスに満ちており、全てのソフトウェアエンジニアとアーキテクトにとって素晴らしい読み物だ。 ...