February 2016
Beginner to intermediate
344 pages
4h 27m
Japanese
マイクロサービスは、連携して動作する独自のライフサイクルを備えた粒度の細かいサービスの利用を促進する、分散システムへの取り組みです。マイクロサービスは主にビジネスドメインに基づいてモデル化することで、従来の階層型アーキテクチャの問題を避けています。また、マイクロサービスはこの10年間に登場した新技術やテクニックも取り入れているので、多くのサービス指向アーキテクチャ(SOA)実装の欠点を避けることができます。
本書ではNetflix、Amazon、Gilt、REA Groupといった組織をはじめとする世界中の具体的なマイクロサービスの使用例を豊富に紹介しており、このような組織はすべて、このアーキテクチャがもたらす自律性の高まりが大きな強みであることをわかっています。
粒度の細かいマイクロサービスアーキテクチャの内容は広範囲なため、本書の対象範囲も広くなっています。本書は、マイクロサービスアーキテクチャのシステム設計、開発、デプロイ、テスト、保守に関心がある人の興味を引くでしょう。新規アプリケーションかモノリシックな(一枚岩の)既存アプリケーション分解の一環としてかにかかわらず、粒度の細かいアーキテクチャへの旅に既に乗り出している人は、便利で実践的なアドバイスがたくさん見つかるでしょう。また、何を大騒ぎしているのかを知りたい人にも役立ち、マイクロサービスが自分に適しているかどうかを判断できます。
何年も前にソフトウェアをより早く提供するのを手伝った際、私はアプリケーションアーキテクチャについて考え始めました。インフラ自動化、テスト、継続的デリバリ手法が有効とはいえ、システムの基本設計で変更が容易に行えるようになっていなければ、できることが限られてしまうことに気付きました。 ...