6章フロントエンド監視
多くの会社では、フロントエンドの監視を見て見ぬ振りをしています。それは、監視が「Opsのやること」とされていることが多いためでもあります。普通のシステム管理者やOpsエンジニアは、公開されているWebサーバは別として、アプリケーションのフロントエンドのことはあまり考えないものです。これが理由で大きな盲点が存在しているのです。
この章では、なぜこれが盲点になるのかを考え、フロントエンド監視のいろいろな視点を見ていくことで、変えて行く方法を示しいきます。そして、時と共にパフォーマンスが悪くなってしまわないように、既存のツールにフロントエンド監視をどのように組み込んでいくのかを考え、この章の仕上げとします。
私の言うフロントエンド監視とはどういう意味でしょうか。ここでは、ブラウザあるいはネイティブなモバイルアプリケーションによってパースされて実行されるすべてを、フロントエンドと定義します。あるWebページをロードした時の、HTML、CSS、JavaScript、画像などすべてが、フロントエンドの構成要素です。データベースからデータを取り出したり、バックエンドコード(例えばPythonやPHPで書かれたもの)を実行したり、データ取得のためにAPIを呼び出したりといったWebアプリケーションが行うことは、バックエンドに分類されます。さまざまな処理がバックエンドアプリケーションからフロントエンドで行われるようになったので、この説明は少しあいまいかもしれません。
シングルページアプリケーション(single page application、SPA)が広く使われるようになって、HTTPのエラーが起きていないのにJavaScriptのエラーが発生するようなケースも珍しくありません。伝統的なやり方での監視は、クライアントサイドのブラウザアプリケーションの世界には、もう使えないのです。 ...
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