October 2022
Beginner to intermediate
472 pages
7h 30m
Japanese
著者のうちの二人、NealとMarkは前著『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』(オライリー・ジャパン)[1]を執筆していた際に、内容を取り上げるのを諦めざるを得ない、込み入ったアーキテクチャの例に何度も遭遇した。そうした例は、簡単なソリューションを持たない、厄介なトレードオフの塊だった。二人はそうした例を「ハードパーツ」と名付け、脇に避けていった。執筆を終えた後、高く積まれた「ハードパーツ」の山を見た二人は、こう考えた。「これらの問題を現代のアーキテクチャで解決するのは、なぜこんなにも難しいんだろうか」
二人は、ハードパーツから一つずつ例を取り出し、それに取り組んでいった。アーキテクトのようにそれぞれの例に対してトレードオフ分析を行っていきながら、二人はトレードオフに至るまでのプロセスにも注意を払った。そうしてまず分かったのは、アーキテクチャ決定においてデータの重要性が増していることだった。誰がデータを参照でき、誰がデータを書き込めるのか、分析データと業務データの分離はどう管理するのか。こうした点が、アーキテクチャ決定で重要になっていたのだ。そこで、それらの分野の専門家にも参加してもらって、「アーキテクチャからデータへ」「データからアーキテクチャへ」という2つの角度からの意思決定を全面的に盛り込んでいった。
その結果が本書だ。本書では、現代のソフトウェアアーキテクチャにおける難題や、意思決定を難しくするトレードオフを多く取り上げ、読者自身の問題に同様のトレードオフ分析を適用する方法について解説する。
本書では、次の表記を使用する。
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